ドコモの800MHz帯電波は利用できない!
アップルが、iPhoneの日本展開を実施するのにソフトバンクモバイル(SBM)と組んで、NTTドコモを敬遠した背景には、契約上の金銭的な問題の他に両キャリアーの間にある3G通信設備の大きな差が影響しているようです。
アップルは、日本最大のキャリアーであるNTTドコモではなく、第3位のソフトバンクモバイル(SBM)を選択した。 この決定に、携帯ユーザーの中には全国カバー率が劣っている(?)SBMでは、iPhoneを購入してもまともに繋がらないのではないかという不満があるようです。 確かに、実体験からくる携帯電波の接続状況では、NTTドコモが優秀ですが、iPhoneの利用時に関しては必ずしもそうはならないようです。
iPhoneの仕様を見ると、iPhoneが利用できる周波数帯はHSDPA (
850MHz、1.9GHz、2.1GHz)の3つの周波数帯です。 日本の3つのキャリアーが3G携帯に利用しているのは(
800MHz、1.7GHz、2GHz)の3バンドです。 現在、日本で市販されている携帯では、
ドコモとauでは800MHz帯と2GHz帯を利用、ソフトバンクは2GHz帯のみで全国をカバーしています。 残念ながら、iPhoneが利用できる
850MHz帯の電波は、日本では防災無線やMCA無線に割り当てられているため、実質利用できるのは
2GHz帯の電波のみです(米国では850MHz帯も利用可能)
2GHz帯の基地局数を調べてみるとドコモとソフトバンクは互角です。
2GHz帯のみで営業しているソフトバンクでは、3G携帯電話で通話できる場所ではiPhoneも利用できると考えても良いが、ドコモの場合は
800MHz帯も利用するFOMA携帯で、たとえ圏内であってもiPhoneが利用できるとは限らないわけです。
平成20年5月24日現在の基地局数
| 3G携帯キャリアー | 基地局(2GHz) | 中継局(2GHz) | 基地局(800MHz) | 中継局(800MHz) |
| au by KDDI CDMA2000 | 7835 | 1344 | 21158 | 3174 |
| NTT DoCoMo FOMA W-CDMA | 43216 | 7947 | 19568 | 2958 |
| SoftBank 3G W-CDMA | 35843 | 113729 | 0 | 0 |
想像ではありますが、NTTドコモがアップルとの交渉の中で、
日本向けに800MHz帯を利用できるように仕様の変更を求めたが、あっさりと拒否されたのではないかと考えています。 NTTドコモが、オリジナルのiPhoneを獲得し販売しても主に大都市の周辺などでカバー率を上げる目的で活用されている
800MHz帯が利用できなければ、ユーザーからの苦情続出ですし、新たな
2GHz基地局建設を迫られることになるわけです。 この点ではソフトバンクは
2GHz帯だけで展開していますからアップルにそんな要求は出す必要がなかったので組みやすい相手だったのでしょう!
結論的には、今回アップルがソフトバンクモバイルを選択したのはiPhoneを利用するユーザーにとって幸いだったのかも知れません(特に大都市周辺や地方都市にお住まいの方!) なお、ドコモが
800MHz帯の利用をあきらめてiPhoneの販売を始める可能性も残されていますが、ユーザーがドコモと契約しても料金体系やカバー率でソフトバンクに乗り換えられてしまうことになりそうです。 忘れていましたが、au KDDIの通信形式はiPhoneで利用できません。 それをクリアーしても、
2GHz帯基地局がほとんど無いので、使い物になりませんので
『auの庭』の方々は発売を待っていてもムダです(笑)
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