インフルエンザ流行時に死者が増加!
今シーズンのインフルエンザ流行により、集団感染で数名のお年寄りの死亡が報道されていますが、感染症情報センターのインフルエンザ関連死亡迅速把握システムによると、インフルエンザにより直接または間接的な死亡数が約200名にも達していることが報告されています。
多くの場合は、インフルエンザは自然に治癒すると考えられていますが、実際には合併症を起こしたり、原因不明の突然死を引き起こす場合があるようです。 インフルエンザによる熱が下がり、完治したと思っていても、その後に突然死亡するケースを調べてみると、
インフルエンザ脳症、
肺炎などの合併症を起こしていることが多いそうです。 これらの場合は、インフルエンザが直接の死因として報告されないために、マスコミが取り上げることも少なく、我々も
『インフルエンザで死ぬことはない!』といった思い込みをしているようです。 毎年インフルエンザが流行する季節(11月〜3月)に報告される死亡数が、それ以外の季節に比べて多いという事実は、一般的には、冬場の寒い時期なので、お年寄りや子供の
肺炎や、お年寄りの
脳梗塞が起きやすいことが原因と考えられていますが、実際は
インフルエンザが引き金となった死亡がかなりあるようです!
インフルエンザ・肺炎死亡における超過死亡

感染症情報センターが2000年から研究を進め、一般公開している
インフルエンザ関連死亡迅速把握システムでは、
インフルエンザが直接または間接的に死亡原因となった考えられる死亡数を『超過死亡』として導き出して、社会全体への影響やリスクを求めています。 現実的には、個々の死亡ケースの原因解明は困難であるため、過去のデータを元にインフルエンザ流行が無かった場合の死亡数(推定値)を
『ベースライン』(緑)とし、統計的なバラツキの範囲
『閾値(いきち)』(ピンク)を設定します。
『ベースライン』〜『閾値』の範囲ならば統計的に誤差の範囲、すなわちインフルエンザによる死亡増加への影響が認められないと判断! 逆に、
『閾値(いきち)』を超える死亡者数はインフルエンザ・肺炎死亡における『超過死亡』と判定する方法です。
解析図(感染症情報センターより引用)のように、〜2008年末(〜52週)、2009年1週までは、報告された死者数が
『ベースライン』(緑)〜『閾値』(ピンク)の範囲でしたが、2009年2週にはピンクラインを超えて大幅に増加しています(約200名増) この増加の大部分は、東京における死亡数です。 このシステムは、現在のところ、18大都市からの情報提供の遅れなどがあり、約2週間後に状況が把握できるだけですが、インフルエンザ流行のピークを迎える今後の変動に注目する必要があると思います。
今シーズンのインフルエンザ流行の主流は、
タミフル耐性の「Aソ連型」と老人施設で集団感染を引き起こし数名の死者を出した
「A香港型」とされています。 一般には、インフルエンザが原因で死亡することは稀と考えられているが、実際には間接的な死因となる場合が多くあるという現実を認識し、インフルエンザ対策をいたしましょう!
話は変わりますが、現在、中国では致死的な
『鳥インフルエンザウイルス』による人への感染が深刻化しています。 中国での昨年2008年の
死亡者数が4名ですから、2009年になって早くも5人目の死者が出ているということは、異常事態ですね(
時事通信1/27)。 中国は、国際機関WHOの調査を拒否していますので、実情を隠そうとしているのでは........と世界中から非難されています。 春節(中国のお正月)が終わった後に、中国へ帰省していた多くの人々が全世界に散らばり、致死的な
『鳥インフルエンザウイルス』が世界中にバラまかれるのでは.......といった恐ろしいシナリオが囁かれています(恐恐恐)
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