ノーベル医学生理学賞は『RNA干渉』の発見!
アンドリュー・ファイアーとクレイグ・メローはRNA干渉(RNAi、RNA interference)発見の功績より2006年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。 発見からわずか8年での受賞です。
タンパク質は、遺伝情報が書き込まれている
DNA(デオキシリボ核酸)から
mRNA(メッセンジャーRNA)に書き写され(転写)たのちに、リポソーム上で翻訳/合成される。
RNA干渉(RNAi、RNA interference)は
mRNAを破壊し特定のタンパク質合成(特に有害な蛋白質)を阻害するための簡単で有力な方法とされている。
原理は、合成した
2本鎖RNA(センス鎖+アンチセンス鎖)を細胞内に導入。 導入されたRNAは、RNase III(RNA分解酵素 III型)の一種である
Dicer(ダイサー)によって2本鎖の一方(センス鎖)が分解されて、残った
短いRNA (siRNA、small interfering RNA)ができる。
siRNAはさらに細胞内蛋白質と合体して
複合体を形成。 この
複合体は、人工的に導入したRNAに対応する特定の
mRNAを分解する能力を持つので特定のタンパク質が合成阻害できる。 この方法による特定のタンパク質の合成阻害は難病の原因となる蛋白の合成阻害などの臨床的応用が期待されている。
もう少し勉強したい人は→
特集 RNA干(渉月刊日経サイエンス 2003年11月号)
ノーベル医学生理学賞:米の2教授に…「RNA干渉」発見(毎日10/3)
スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、06年のノーベル医学生理学賞をアンドルー・ファイアー・米スタンフォード大医学部教授(47)と、クレイグ・メロー・米マサチューセッツ大教授(45)の2氏に授与すると発表した。 両氏は生物の遺伝情報を伝える役のRNA(リボ核酸)が対になった「二重鎖RNA」で、遺伝子の発現が阻害される「RNA干渉」という現象を線虫で発見し、98年に発表した。
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